いきなりですが、皆さんテニス界で一番速いプレイヤーは誰だと思いますか?
ナダル?フェデラー?マレー?
2022年現在であれば、若手のホープであるアルカラスも頭をよぎります。
20年以上前ならばヒューイットが100m走を9秒台で走れるなんて噂も聞いたことはありますが…
真偽のほどはわかりません(笑)
まあ基本的にプロ選手で脚の遅いプレイヤーはいないとは思いますが、1番となると難しいですよね。
ただし!
今回その疑問を解消してくれるヒントとなるデータをたまたま見つけてしまったので、それをご紹介していきたいと思います!
ATP最速ランキング
これは少し古いデータで2016年あたりのモノとはなってしまいます。
ただ、現在でもトップに名を連ねる選手の多くがランキングに入っているので現在でもかなり参考になるデータだとは思います。
以下、その気になるデータをご紹介!
Name | 最高速度(時速) | 平均速度(時速) |
1.ノバク・ジョコビッチ | 36.02 | 14.89 |
2.アンディ・マレー | 34.87 | 15.89 |
3.レイトン・ヒューイット | 31.24 | 15.24 |
4.ジル・シモン | 30.76 | 14.93 |
5.グリゴー・ディミトロフ | 28.91 | 15.05 |
6.ダビド・フェレール | 27.82 | 14.71 |
7.スタン・ワウリンカ | 27.66 | 15.17 |
8.トーマス・ベルディッチ | 27.28 | 14.49 |
9.ミロス・ラオニッチ | 27.28 | 15.36 |
10.錦織圭 | 27.17 | 14.52 |
12.ラファエル・ナダル | 26.84 | 15.38 |
17.ロジャー・フェデラー | 26.03 | 15.55 |
ご覧の通り、2016年時点のテニス界で最速の男は史上最高のテニスプレイヤーの一人と言われるノバク・ジョコビッチその人です。
現在でもその実力は間違いなく世界トップレベル。
どの大会、サーフェイスであっても優勝候補の筆頭として名が上がる名プレイヤーではありますが…
速さについては皆様はどう感じていますか?
正直な所、ジョコビッチが1番速かったというのは、私としては少し意外な結果だと感じています。
というのもジョコビッチは確かに圧倒的な守備力を誇り、どんなボールであっても正確に返球していく選手ではあります。
ただ個人的にはNo.1になるほど速いといったイメージはなかったです。
どちらかというとその守備範囲の広さは予測からくる反応の速さや正確なフットワークによるものだと思っていましたが…
実際にはしっかり速かったようです(笑)
データではその最高速度は時速36kmに及ぶとされており、これはそのままの速度で走り切れば100mを10秒で走れる速度となります。
もちろん最高速度なのでずっとその速度を維持しているわけではなく、100mを実際に10秒で走れるわけではないとは思いますが…それでも一般人に出せるスピードではありません(笑)
ちなみに世界最速の男であるウサイン・ボルトの最高速度は時速44kmにも及ぶとされています。
さすがに世界最速スプリンターと比べるとレベルが違いますね。
平均速度
Name | 最高速度(時速) | 平均速度(時速) |
1.ノバク・ジョコビッチ | 36.02 | 14.89 |
2.アンディ・マレー | 34.87 | 15.89 |
3.レイトン・ヒューイット | 31.24 | 15.24 |
4.ジル・シモン | 30.76 | 14.93 |
5.グリゴー・ディミトロフ | 28.91 | 15.05 |
6.ダビド・フェレール | 27.82 | 14.71 |
7.スタン・ワウリンカ | 27.66 | 15.17 |
8.トーマス・ベルディッチ | 27.28 | 14.49 |
9.ミロス・ラオニッチ | 27.28 | 15.36 |
10.錦織圭 | 27.17 | 14.52 |
12.ラファエル・ナダル | 26.84 | 15.38 |
17.ロジャー・フェデラー | 26.03 | 15.55 |
最高速度においてジョコビッチがNo.1だったのはわかりました。
ただし、表の右端にもう一つの数字があるのが見て取れると思います。
この数字は平均速度ということで、あらゆるプレイの中での選手の移動速度ということになります。
そのため、こちらの数字の方がテレビ越しに我々が感じている選手の速さに近いのではないかと思っています。
これによれば最高速度でNo.1だったジョコビッチの順位は一気に下がり、むしろ下から数えた方が早いくらいの順位となります。
そしてこの分野でのNo.1はアンディ・マレーとなり、この順位には私もまあ納得といった感じです。
ただここで個人的に気になったのが同じくBig4であるナダルとフェデラーです。
というのはこのデータによれば、フェデラーがナダルよりも平均して速く動いているということになります。
個人的な感想ばかりになってしまいますが、ナダルよりフェデラーが速いといったイメージは正直まったくありません。
ただ少し考えたのですが、これはナダルのプレイスタイルが関係しているのではないかと思います。
彼のプレイスタイルを考えれば、フェデラーよりも試合中の走行距離が長くなるのは明らかです。
そのため、より長い距離を走っているナダルの平均速度はフェデラーよりも遅くなっているのかもしれません。
もちろんこれもあくまで私の憶測ですが…(笑)
ちなみに我らが錦織選手はこの10位にランクインされています。
走力の重要性
テニスはアシニス!
この言葉が2022年の現在でも使用されているかはわかりませんが…
今回のこのランキングを見ると、現代テニスでも十分通用する言葉であると言えると思います。
一体ATP何位までの選手のスピードを測定したのか定かではありませんが、名前がランクインしている選手を見るとやはり錚々たる顔ぶれです。
ラケットやガットの性能が向上し、よりスピーディなゲームが展開される現代テニスにおいて、やはりこの足の速さというのは勝敗に直結する大事な要素なのだと改めて気づかされるデータであると言えます。
如何にボールを激しく打つ能力に長けていても、そのボールを打つポジションまで体を運ばないことには何も起きません。
まずはボールを打てる距離まで素早く移動するだけのスピードがあって、そこで初めて技術が活きるわけですからね。
ということで皆さん、勝ちたいのならば技術練習だけではなく【走力】も鍛えましょう!
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