このジョコビッチはすごいバランス力だけど…
テニス選手はなんでこういったトレーニングをするのかな？
教えてゴリラ！
よしわかった！
いつも通り解説してあげよう。
とはいえ、この投稿に書いてある通りなんだが（笑）
パフォーマンスの向上と怪我の予防ってことだよね？
怪我の予防については前に教えてもらったけど…
パフォーマンスの向上の部分がまだわからないんだ。
なるほどそういうことか。
確かにそういわれてもいまいちわかり辛いよな。
じゃあ、今日は実際のデータと共にそこらへん簡潔に説明していくぞ。
1. ジャンプ力の向上
バランス訓練はアスリートのジャンプ力を向上させることが示されている。
実際に2015年に行われた研究を例に出して紹介しよう。
この研究では8週間のバランス訓練を行ったバレーボール選手が、垂直跳びおよびブロードジャンプでバランス訓練を行っていないグループと比べて有意な改善を見せているんだ（Granacher et al., 2015）。
バランス訓練を行うことで、アスリートは不安定な環境下での身体の調整能力を向上させることができる。
これは垂直飛びなどはもちろん、競技中に突発的な動きやポジションの変更に迅速に対応することに役立つんだ。
また、別の研究ではバランス訓練が神経筋系の効率を改善し反応時間、筋力、そしてコーディネーションを高めることも示されている。
まとめるとバランス能力の向上は爆発的な力を発揮する能力を向上させることに寄与しているということができるんだ。
2. スプリント能力の向上
次にバランストレーニングはスプリント能力の向上にも大きな影響を及ぼす可能性がるんだ。
2011年に行われた研究ではサッカー選手が6週間のバランス訓練を行った結果、30メートルスプリントのタイムが向上したことが報告されているんだ（Pauole et al., 2000）。
これもさっき紹介したジャンプ力の向上と関連しているが、バランス訓練が下半身の筋肉の調整能力と反応速度を高めることにより、短距離の加速力を向上させる可能性があること示しているんだ。
テニスという競技はコートがそこまで大きくはないので30mの距離でコート上のスプリントタイムを推し量るのは少し無理がある。
したがって、テニスコート上でのスプリント能力を測定したい場合は20m以内の距離で行うことをお勧めするぞ。
3. 総合的な身体能力の向上
最後にバランス訓練がアスリートの総合的な身体能力に与える影響についてだ。
これは2016年の研究だが、6週間のバランス訓練を行ったバスケットボール選手がアジリティテストで有意な改善を示しました（Hrysomallis, 2011）。
アジリティのテストなのでスプリントの様な単純な直線的な移動速度やジャンプ力とも違う。
切り返し動作を含め、どのくらい素早く移動できるかを測定したものでこのアジリティこそテニスコートでどれだけ速く動けるかの目安になる。
これはバランス訓練が運動能力、特に方向転換の速さや敏捷性を高める効果があることを示している。
切り返し動作は単純な筋力の発揮もそうだが、重心のコントロールも非常に大切だ。
そういう意味でバランストレーニングはテニスという競技のパフォーマンスを向上するうえで非常に大切であるということが言える。
バランス能力がパフォーマンスに与える影響って大きいんだね！
やってない人多そうだし、やれば他の人に差をつけられそう。
お、早速やる気になっているようだな！
まず単純に片脚で立って軽いトレーニングしたりで良い。
そこから少しずつ発展させていくことをおススメするぞ！
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