ジョコビッチ‐唯一無二の王者の食事‐

スポーツ栄養学

2024年夏、パリオリンピックにてついにジョコビッチがゴールデンスラムを達成!

決勝戦のアルカラス戦は手に汗握る展開となりましたが、最後はジョコビッチの貫禄勝ち。

3セットマッチとはいえ最後まで高いパフォーマンスを維持し、素晴らしいプレイの連続でした。

さて、超人ともいえるジョコビッチのパフォーマンスを支えているものは一体何なのか?

もちろん練習やトレーニング、はたまた休息の取り方まで様々な要因が絡んでくることは間違いありませんが…

彼の著書も一時期話題になったことがあるように、彼の食事は少し特殊でこれがパフォーマンスへの大きな影響を及ぼしていると彼自身も述べています。

知らないという方のために一応その著書も張っておきますね(笑)

とはいえ、本に書いてある内容をここで言ってもしょうがないので今回はできるだけ最近の彼の発言などを参考に紹介していきたいと思います。

これは先日行われたパリオリンピック2024の前にジョコビッチがインタビューで答えている内容ですが、まずはそのまま引用させてもらいます。

ジョコビッチの食事は、野菜、豆類、白身肉、魚、果物、ナッツ類、種実類、ひよこ豆、レンズ豆、ヘルシーなオイルが中心をしめる。

朝は、「体の解毒を助ける」ものとしてレモンを絞ったグラス1杯の温かい水を飲むことから始まる。

その後、「これから始まる1日のために、私の体に完璧に調整された朝食。ほぼ毎日、同じ朝食を食べる」と彼が語る朝食が続く。

この「エネルギーを高めるボウル」は、ミックスシード、ミックスナッツ、グルテンフリーのミューズリー、ベリー、イチゴ、バナナ、ヨーグルトで構成されている。

これに、セロリジュース、エンドウ豆、セロリ、リンゴジュース、ミント、ほうれん草、ケールなど、抗酸化物質が豊富な食材がたっぷり入ったグリーンスムージーが続く。

午前中のおやつは、必要ならクラッカーにアボカドとツナ、午後のおやつはリンゴにカシューバター。

昼食は、ミックスグリーンサラダ、ピリ辛そばサラダ、またはヴィーガンチーズを削ったグルテンフリーパスタ。

夕食には、丸ごと1羽のレモンローストチキンとミックスグリーンサラダ、人参と生姜のスープ、またはケールのシーザーサラダとドレッシング、アンチョビまたはイワシ、ミネストローネスープ、ローストトマトとマリネを添えたサーモンの切り身(皮付き)などの料理が主な内容だ。

引用元:https://olympics.com/ja/news/novak-djokovic-gluten-free-diet

いかがですか?

個人的にこれを見て感じることは健康的な食を追求しつくして、体への負荷を極力取り除いているんだなということです。

食物から摂取できる栄養素はもちろんのこと、消化してエネルギーに代わるまでの過程で体への負担とならないようにしている点もはっきり言って変態です(笑)

ただ、個人的にジョコビッチはビーガンだと認識していたのでチキンやツナを食べているというのを見て本当かと一瞬疑ってしまいました。

ただ、他の資料なんかも見ていくとどうも完全なるビーガンといったわけでも彼自身がビーガンだと公言しているわけでもなく、ただ単にビーガン食も参考にしているとのことでした。

少しわき道にそれましたが、引用したジョコビッチの食事内容に再び戻ります。

基本的に栄養素としては満遍なくとれているはずでカロリーも激しい運動に耐えうるだけのものを摂取しているでしょう。

また、これは確か彼の著書内に記述されていた内容だった気はしますが…

彼は摂取すべき物とすべきでない物をかなり厳格に分けています。

以降、まずは彼が摂取すべきでないと考えているものについて触れていきます。

グルテン

グルテンとは小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種です。

これらの穀物を使った食品、例えばパンやパスタなどに多く含まれています。

グルテンはパンを焼くときに生地を弾力のある状態にし、もちもちとした食感を生み出します。

ジョコビッチはセリアック病といってグルテンに対して不耐性があり、これが原因で消化器系の不調やその他の健康問題が発生することがあります。

キャリアの初期の頃、試合の後半になると急にパフォーマンスを落としていた一つの原因として彼はこのグルテンに対しての体の反応の影響だと言及しています。

そのため、彼はグルテンを含まない「グルテンフリー」の食事を徹底して選んでいるとされています。

乳製品

これは言うまでもなく、牛乳やチーズといった製品となります。

ジョコビッチの場合はこれに対しても不耐性であるということで、はっきり言えば摂取すると体に何らかの不調が出るということです。

そのため、彼は大好きだったピザ屋である実家のピザを食することを断念することになったようです。

なんせピザには小麦と乳製品であるチーズが大量に使用されていますからね…

精糖

精糖とは砂糖の事ですが、なんというかこれはミネラルやビタミンといったものが含まれない純粋な糖分ですね。

もちろん甘いお菓子や様々な物にこの精糖は私用されていますし、これを摂取することがイコール体に悪い影響を与えるかどうかというと私の立場からはなんとも言えませんが…

とはいえ摂取しすぎれば間違いなくパフォーマンス低下の原因にもなりますし、体重のコントロールも困難になるでしょう。

とはいえ、これはエネルギーの源なので基本的にアスリートが糖分を取らないというのはあり得ません。

そこでジョコビッチはハチミツや果物から糖分を主に摂取しているとされてます。

というのはハチミツや果物に含まれるフルクトースという糖分は多少緩やかに体内で吸収されることになり、血糖値の乱高下を防ぎパフォーマンスを維持する上で良い効果をもたらしてくれるとジョコビッチは信じているためです。

ここまで読んでいただいていかがでしたか?

ジョコビッチが長年のプロ生活で常にトップクラスの成績を収め続けている理由の一つは間違いなく彼の食事だということはもはや疑う余地もありません。

もちろん他の選手もトップ選手になればなるほど食事には十分な気を使ってます。

ただ、個人的に多くの選手の食事を調べてきた中でジョコビッチのこだわりはやはり群を抜いていると言わざる得ないレベルです。

もちろん一般の人間が真似をしたときに同じような効果が得られるか、そして生活への満足度がどう変化するかは未知の領域ではありますが…

もし、自身のパフォーマンスをあげたいと願い、そしてそれが食事を改善することで達成できそうだと感じているならば、少しでも彼から学び取り入れてみても良いかもしれません。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CLOSE