世界王者シナ―に学ぶ、試合後のリカバリーテクニック

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US Open 2024を獲り、名実ともに男子テニス界No.1の地位を確固たるものとしたシナ―。

最大のライバルであろうアルカラスとジョコビッチが大会の序盤で姿を消したことでこうなるだろうとは思っていましたが…

それでも大方の予想通りにしっかりと勝ち切るのはさすがの一言。

ところで1試合1試合とんでもない強度になるプロの試合。

今大会、シナ―は大会を通して2セットを落としたのみですが、それでも勝ち抜くにつれてかなりの疲労が体には蓄積されていたはずです。

リカバリーを上手くこなさなければ到底パフォーマンスを維持する事などできません。

そこで今回はタイトルにある通り彼が実践しているリカバリーのテクニックを簡易的に紹介していきたいと思います。

リカバリーは試合終了直後から既に始まっています。

多くの選手が試合後はこうしてバイクに乗ったりして軽い運動を行うのですがこれには多くのメリットがあります。

スポーツを長年やっている方であればクールダウンという言葉は何となく聞いたことはあるかと思いますが…

大まかに言うと以下の3つの効果が期待できるとされています。

【心拍数と血圧の正常化】

クールダウンは、運動後に急激に上昇した心拍数や血圧を徐々に正常値に戻すのに役立ちます。

これにより心臓への負担を減らし、めまいや気分不良を防ぐなどの効果が期待できるとされています。

特に、心拍数の回復は心血管系の健康を反映する重要な指標であり、クールダウンを行うことでより迅速な回復が促進されます​。

【神経系の回復】

クールダウンは、運動後の副交感神経系の活動を回復させ体をリラックス状態に導くことが期待できます。

これによって運動によるストレスが軽減され、神経系のバランスが再調整される可能性が示唆されているのです。

特にトレーニングの負荷が高い場合に重要で、素早い回復を図りたい場合は有効な手段であると言えます。​

【筋肉の硬直とけがの予防】

クールダウン時に行う低強度の運動は、筋肉の硬直を防ぎ柔軟性を維持する効果が期待できるとされています。

これにより、運動後の筋肉痛(DOMS)を軽減する効果があり、次回のトレーニングに向けて体を準備することができます。

静的ストレッチは、特に主要な筋肉群に焦点を当てることで、長期的な柔軟性の向上にも寄与します​。

もちろんこういった軽い運動などを行うことも昨今では賛否両論あったりします。

実際にいくつかの研究では効果がみられなかったとの結果もありますし、やらない選手もいるでしょう。

ただ、シナ―に関してはこれが自身のリカバリーに関して有効であると実感しているため、試合直後のこうした軽い運動を実施しているのだと思われます。

シナ―が手首にアイシングをしていますね。

これは正確に言えばリカバリーというか応急処置という形でしょう。

実際にシナ―は準決勝のプレイ中に転倒してしまい、左手を気にしているそぶりを見せていました。

ただ、現在の応急処置の常識では一応アイシングというのはあまり推奨されなくなってきています。

というのも怪我が治る過程で必ず起こる炎症がアイシングをすることで阻害されてしまい、結果として怪我の治りが遅れるという可能性が示唆されているためです。

とはいえアイシングにも痛みを飛ばしたりといった利点はあります。

また、温めるのと冷やすのを繰り返して局所的に血液の循環を促進させて回復を促すといった方法もあります。

もちろん、シナ―の陣営がどういった判断でアイシング行ったかは定かではありませんが、2日後の試合に向けてこの後に何らかの処置を行ったのだと予想されます。

このXの投稿ではもちろん行っているところは映っておりませんが…

このUSオープンの前にシナ―が向けられたドーピング疑惑の際、彼の専属のトレーナーが禁止薬物に汚染されたままマッサージを行ったためにシナ―からドーピングの陽性が出たと報道されました。

残念ながらその専属トレーナーは一連の騒動を受けて解雇されてしまったため、US Openの間にシナ―がマッサージを受けていたかは定かではありませんが、恐らく新しい人を雇い続けていると思われます。

今回は短い動画の中からの情報や最近の出来事から推測してシナ―が行っているリカバリーについて考察させていただきました。

とはいえ、他にもありとあらゆるリカバリー方法を実行しているとは思います。

それこそ試合の直後だけでなく、試合のない日のオフの過ごし方から睡眠、そして食事に至るまで全てしっかりと計算さえた行動をとっているはずです。

そして、そこまでやりきらなければ勝ち続けることが難しいのが現代プロテニスです。

もし、現在練習やトレーニングはしっかりやっていてそれでも結果が伴ってこないと感じている方は是非一度回復の方に目を向けてみると良いかもしれません。

疲労を上手く抜くことで、パフォーマンスは格段に変わってくるので一度見直して見ましょう。

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